Unleash!!!!!
BAND-MAIDUnleash
作曲:BAND-MAID
作詞︰MIKU KOBATO・SAIKI
Unleash!!!!! 歌詞
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発売日:2022 09 21
8月10日、BAND-MAIDの新曲、「Unleash!!!!!」が配信開始を迎える。しかもこの最新型キラーチューンを含むEP『Unleash』も9月21日に発売が決定。さらに8月17日には、この秋のUSツアーの前哨戦ともいうべき待望の国内ツアーの開幕が控えているし、8月14日には<DOWNLOAD JAPAN 2022>に国内アーティストとして唯一、出演を果たすことになる。
そうした本来あるべき日常が戻りつつある中、小鳩ミク(G,Vo)、SAIKI(Vo)、KANAMI(G)の3人にオンラインを通じて話を聞いた。今現在というタイミングならではの、彼女たちのリアルな気持ちが伝われば幸いだ。
■鬱憤を吐き出したい、みたいな気持ちもあった
──皆さんはコロナ禍においても常に制作活動を続けてきましたよね。今回の配信シングル「Unleash!!!!!」をはじめとするEP収録曲はいつ頃作られていたものなんですか?
小鳩ミク:曲ごとに結構、制作時期も違っていて、全体を通じて言えば、ここ2年間ぐらいで録り溜めていた曲から「Unleash」に合う曲を選んでEPにしましたっぽ。『Unseen World』が出た後も、「about Us」とか「Sense」のほか何曲も作ってきていたので、そこから厳選しましたっぽね。
KANAMI:「Unleash!!!!!」に関しては、SAIKIから「世界征服の第二弾みたいなテーマで作って欲しい」というような要望があったので、そのイメージで作ってみたんですけど……(少々不安そうな表情で)どうでしょうか? そうなってますでしょうか?
SAIKI:まさにそういう曲になってると思います(笑)。
KANAMI:ああ良かった!(安堵の笑み)
SAIKI:「WORLD DOMINATION」(2018年)の時から、私たちが目標として大きく掲げている世界征服というのを音で表現しようというのがあったわけですけど、コロナ禍に入ってしまってからは有観客のお給仕(BAND-MAIDのライヴの呼称)もできていなかったので、そこでもやもやしたものも溜まっていたし、「人と会えない」というだけで時間が止まってしまったような感覚もあって。そういった鬱憤とかを吐き出したい、みたいな気持ちもあったと思います。
──“unleash”という英単語は「放つ」という意味ですよね。そうした気持ちを解き放つ、みたいな意味合いでもあるわけですね?
SAIKI:そうですね。同時に今回出すものについて「どういうテーマで行こうか?」という話になった時、この2年間、コロナ禍の間に改めて私たちのことを知ってくれた方が国内にも海外にもすごく多かった、ということにも気付かされて。そこで、「世界征服の第二章、第二弾を進めていくぞ!」っていう曲が欲しい、と伝えたんです。
KANAMI:『WORLD DOMINATION』の中に「DOMINATION」という曲があって、それが世界征服をテーマにした第一弾的な感じだったので、私はそのSAIKIの言葉を、それに続く新たな代表曲が欲しいってことなんだと捉えて。実際それを形にするのは難しかったというか、「これで大丈夫かな?」という想いがあったんですけど、この曲を提示したときにみんな喜んでくれてたので、嬉しかったです。
──皆さんの中にも「この停滞した状況から解き放たれたい!」みたいな欲求はあったはずだし、それが新たなスタートのタイミングと合致したようなところもあるわけですね。
SAIKI:まさにそんな感じですね。実際、「Unleash!!!!!」はEPに入ってる中でもいちばん新しい曲なんです。
小鳩ミク:この曲ができたことで最後のピースが嵌まった感じでしたっぽね。曲自体ができあがった時から「これを表題曲にしよう」っていう扱いでしたっぽ。
──EPの具体的な内容についてはまた機会を改めてじっくり聞きたいと思うんですが、新しさもあれば、『Unseen World』からのごく自然な流れでもあると感じられます。
KANAMI:さっき小鳩も言っていたように、今回はこの2年間の録り溜めていた曲から選んでいったもので、その中にはBAND-MAIDとしての新しいテイストになるんじゃないかな、という感覚で作っていた曲もあったんですね。これまでのBAND-MAIDらしさのある曲もたくさんある中でそういう曲も結構選ばれているんで、EPを聴いてもらったら「ああ、BAND-MAIDはこういう曲もやるんだな」と感じてもらえるんじゃないかなと思います。
──そうした新しい可能性への入口になるのが「Unleash!!!!!」ということになりそうですね。この曲の聴きどころ、推しポイントというとどんな部分でしょうか?
小鳩ミク:なんだろう? いっぱい聴きどころがありすぎて、一個一個の音の主張が激しいというか、そういうところは「DOMINATION」の雰囲気にも通じるところがあるなって思いますっぽ。あれも聴きどころだらけというか個性の強い曲でしたけど、それに負けない曲ですっぽね。具体的なところでは、やっぱり始まりの部分がいちばん印象的なんじゃないかとは思ってますっぽ。SAIKIの声がちょっと裏返った感じのところから始まって。あの入り方は今までのBAND-MAIDの曲にはなかった部分だし、そこがいちばん特徴的だと思いますっぽ。
──確かにあの歌い出しの箇所が強いフックになっていますよね。KANAMIさんとしては作曲段階から冒頭部分にフックを仕掛けようと考えていたんですか?
KANAMI:実は、あんなふうに歌うんだっていうイメージは私的には全然なかったんです。歌い出しのメロディをフックにしたいというのはもちろんあったんですけど、SAIKIがああいう感じで歌うのを聴いて私自身も「わあ、カッコいい! こんなふうになるんだ!」と思って。作曲の時は、なんとなく自分でも鼻歌で歌いながらメロディを打ち込んでいくことが多くて、自分の場合はそこでなんとなく裏声になるんですけど、そのキーが高いという意識は全然なくて、「ああ、SAIKIが歌うとこんなにフックのある裏声になるんだ!」と気付かされて、そこが面白いなと思って。結果、今回は結構キーが高くなっちゃったんですけど、SAIKIに曲を送った時も特に何か言われることもなく「はい、かしこまりました」みたいな反応だったので「ああ、普通に行けるキーなんだな」と思ってたんです。ところが後々聞いてみたら「今回は結構キーが高くて大変だった」という話で……「あ、ごめんなさーい!」という感じでした(笑)。
SAIKI:最初、デモをもらった時点では「なんかいつもより高い気がするけど、そんなことないんだろうな」くらいに思ってたんですね。で、家で仮歌を録るわけなんですけど、その時に「ん? なんかおかしくない?」って思って(笑)。
小鳩ミク:私、歌詞を考えてる時にSAIKIに「これ、高くないの?」って聞いたっぽね。
SAIKI:そうそう。「普通に出るの? 大丈夫なの?」って。で、私は「でも多分、これをやれってことだと思うんだよね」みたいに答えて。実際、そんな感覚で取り組みました(笑)。
KANAMI:(申し訳なさそうな表情で)ありがとうございます(笑)。
SAIKI:でも、RECが終わった後には言いました。「これ以上は無理だからもう勘弁してくれ」って(笑)。
小鳩ミク:「これが当たり前にできると思わないでくれ」って言ってたっぽね?
KANAMI:そうそうそう(笑)!
SAIKI:実際、当たり前に出る声ではないので。
──今回は大目に見ますけど、みたいな(笑)。でもSAIKIさんとしても、このメロディによって従来とは違った何かが出てきたという感覚があるんじゃないですか?
SAIKI:そうですね。自分が美味しいと思ってた音域よりもちょっと上の部分なので、チャレンジではあったんです。「どういう声になっちゃうんだろう?」というのはあったし、だからレコーディングの時も、テックの方にすっごく相談して、いろんなパターンの歌い方を練習しながら試したりしてた部分はあったんです。でも結果、自分の引き出しがまた増えちゃったな、という感はあって。正直、めっちゃ増やしたくないんですよ、もうこれ以上引き出しを(笑)。だけどいい経験だったなと思いますし、求められてるなら応えたい、という気持ちはありましたね。
KANAMI:(手を叩く仕草を見せながら)素敵です!
──でも、そのキーをあんまり多用されると困るぞ、みたいな。
SAIKI:そうですね。レコーディングではまだいいんですけど、お給仕とかだとちょっと厳しいかなと思うし、実際そう言いました。
小鳩ミク:多分、今回のEPの曲を全部通して歌うのは普通の人には無理ですっぽ。この通りの曲順でお給仕をやったりしたら、多分、喉が死んじゃいますっぽ。
SAIKI:うん。結構過酷ですね。
KANAMI:そうなんですね……。
SAIKI:まあ、楽しかったですけどね。
KANAMI:曲によって高低差も結構あったりするんで。
SAIKI:それもあるんですけど、KANAMI自体が、コロナ禍の間にめっちゃロックになってるなと思わされましたね(笑)。攻撃的になってるなって。
小鳩ミク:「きっと溜まってるものがあるんだろうね」って言ってましたっぽ(笑)。
KANAMI:ああ、そうかもしれないです。
SAIKI:そこで自分自身も攻撃的になったし。とはいえ最初からやさしい感じで行く気はあんまりなかったですけど。
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